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第77回教育祭合葬者

今回の新たな合葬者の内訳は教職員が11人、児童・生徒が2人、教育関係者が1人、特別合葬が38人です。

児童・生徒については、登校途中の交通事故により亡くなられています。安心・安全な社会の実現のために保護者・地域・教職員の協力が必要です。

多くの教職員が常態化する多忙化や教育現場の激務の中で無理を重ね、心身の健康破壊がすすんだ結果、11人が亡くなられています。多忙化解消、病気の早期発見・治療をすること、メンタルヘルス・ケアの推進が求められます。

合葬者52人 
教職員11人 児童・生徒2人 保護者・校医0人 教育関係者1名 特別合葬38人
合  葬 教 職 員 児童・生徒 保護者・校医 教育関係者 特別合葬
交通事故 0 1 0 0 0
教育活動中 1 1 0 0 0
病死 10 0 0 1 0
その他 0 0 0 0 0
地震災害 0 0 0 0 38
教育塔前で第77回教育祭

77回教育祭が1028日(日)大阪城公園内の教育塔前で行われ、全国各地から900人が参列しました。今回はあらたに52人が合葬され、合葬者の総数は27,197人となりました。

 

日教組中村中央執行委員長
追悼の詞を述べる、
加藤良輔日教組中央執行委員長
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主催者を代表して、加藤良輔日本教職員組合中央執行委員長は「台風という自然災害による被害から始まった教育祭で、今また震災の被害者を追悼することとなりました。私たちは悲しみとともに、自然災害を食い止めることはできなくとも、このような被害は『二度と繰り返してはならない』という決意を共有したいと思います。

私たちは、『自ら考え、自ら判断し、自らの生命は自らが守る』教育の徹底をはかっていかなければなりません。

子どもたちを慈しみ育むことが出来る社会こそ未来につながる社会です。そうであるからこそ東京電力福島第一原子力発電所の事故が未だ深刻な影響を残す中にあって、多くの子どもたちが故郷を離れ転校や転居を余儀なくされている事実や、放射線の影響の恐怖を抱きながら学校生活を送らなくてはならない子どもたちの姿から目をそらすことはできません。

福島で起こった事実から目をそらすことなく、日本社会のあり方、私たちの生活のあり方を根本から見直し、子どもたちが安心して学び暮らすことができる社会を創らなくてはなりません。

子どもたちが主人公である学校、その成長を支援する教職員と保護者が手をつなぎ合い、共に学び共に支えあう教育を創りあげ、安心して生活し、学び続けられる生活環境・学習環境を整備することが私たちの使命です。そのために教育関係者はもとより、全てのおとなが協力し、助け合い、その実現にむけ全力でとりくんでいくことを、改めてこの場でお誓いいたします。」と追悼の詞を述べました。

教職員代表の追悼の詞は柿澤りう子さんの同僚の井出詳子さんが、柿澤さんの生前のとりくみを語り「年を重ねても子どもに向き合う姿勢は変わらず、常に教材研究しながら子どもたちがどうしたらわかるようになるだろうか、素直な表現ができるだろうかと考えているあなたの姿に、経験に頼ってしまっている私は襟を正される思いでした。朝早くから夜遅くまでひたすら学校のために子どもたちのために走り続けた柿澤さん、本当に本当にごくろうさまでした。」と述べました。

児童・生徒代表は、亡くなった櫻井祐希さんと小林芙美さんの共通の友人の菅原夏紀さんが、「『震災』という言葉を聞くと、どうしても悲しく考えてしまって、事実と向き合えず、逃げ出したくなってしまいます。しかし、そんな私達の姿を見ても、二人は喜んではくれないでしょうね。だから私は芙美に負けないくらい笑顔で明るく、祐希に負けないくらい人に優しくして過ごしていきたいと思います。」とお別れのことばを述べました。

最後に遺族代表の謝辞では、曽根和子さんが、「遺族には何年経っても語り尽くせぬ思いや無念の思いが胸の中に渦を巻いております。けれども、故人が残してくれた思い出やメッセージを心の拠り所にしてしっかりと前を向いて生きていく所存でございます。」と述べました。

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